スマホ対応ホームページ作成ガイド|スマホ対応の2つの方法

2024年10月17日

スマホ対応ホームページ作成ガイド|スマホ対応の2つの方法

「スマホ対応のホームページってどうすればいいの?」、「作成が難しそうで不安…」とお悩みではありませんか? 本記事では、スマホ対応ホームページの基礎知識から、具体的な作り方のポイントまでを網羅し、わかりやすく解説します。スマートフォンユーザーの増加に伴い、ウェブサイトへのアクセスもスマホからのものが大半を占めるようになり、スマホ対応はもはや必須となっています。SEO対策にも大きく影響するため、集客力向上にも不可欠です。

スマホ対応ホームページとは

スマートフォン対応とは、スマートフォン用に最適化されたウェブサイトを用意することを指します。スマートフォン対応がされていないウェブサイトは、スマートフォンで閲覧した場合、パソコン用の表示になってしまい、以下のような問題が発生します。

・文字が小さくて読みづらい
・画像が小さくて見づらい
・ボタンがタップしづらい

このように、「読みづらい(見づらい)」「操作しづらい」ウェブサイトは、ユーザーが離脱してしまう原因となります。 一方、スマートフォン対応されたウェブサイトであれば、ユーザーは表示に対して抵抗を感じません。 企業の情報をユーザーに知ってもらうには、まずユーザーにウェブサイトを見てもらう必要があります。 さらに、「お問い合わせ」や「申し込み」などの獲得には、ユーザーにボタンをタップしてもらう必要があります。 つまり、スマートフォン対応はウェブサイトの目標達成にとって重要な取り組みの一つなのです。

スマホ対応の必要性:ユーザー増加と検索順位への影響

スマートフォンを用いたインターネット利用者は年々増加しており、その傾向は今後も続くと予測されています。それに伴い、ウェブサイトのモバイルフレンドリー化は、検索エンジンのランキングにおいて重要な要素として認識されています。

スマホユーザー増加によるウェブサイトアクセス

近年、スマートフォンはますます普及しており、世帯における保有率は高まり続けています。かつてはパソコンの方が高い保有率を誇っていましたが、2017年以降はスマートフォンがその地位を逆転しました。2022年には、スマートフォン世帯保有率は90%を超え、現在では大多数の世帯でスマートフォンが利用されています。インターネット利用においても、スマートフォンが圧倒的なシェアを占めています。LINE株式会社が実施した「インターネットの利用環境定点調査(2023年上期)」の結果によると、スマートフォンを利用するユーザーは全体の96%に達しており、パソコン利用者の割合は38%にとどまっています。これらのデータからも明らかなように、スマートフォン対応はウェブサイト運営において不可欠と言えるでしょう。

スマホ対応はSEO対策に必須

Googleは、2015年4月21日から、モバイル対応の有無をウェブサイトのランキング要素に取り入れてきました。これは、モバイルフレンドリーアップデートと呼ばれるもので、モバイル版の検索結果において、モバイルフレンドリーなページの掲載順位が引き上げられることを意味します。これにより、検索ユーザーは、小さな画面上でも読みやすく、高品質で関連性の高い検索結果を容易に見つけることができるようになりました。
近年では、モバイルフレンドリーに加え、ページエクスペリエンスと呼ばれる新しいランキング要素が導入され、より包括的なユーザー体験の評価が行われています。ページエクスペリエンスとは、コンテンツ以外から得られるユーザー体験、つまりウェブサイトの使いやすさや視覚的な魅力などを指します。このページエクスペリエンスは、モバイルフレンドリー、HTTPセキュリティ、煩わしいインタースティシャルに関するガイドラインなど、複数の要素から構成されています。
2021年5月には、ページエクスペリエンスシグナルが導入され、ウェブサイトのランキングにさらに大きな影響を与えるようになりました。このシグナルは、ウェブサイトのユーザー体験を評価し、検索結果における順位に反映されます。つまり、モバイル対応がされていないウェブサイトは、検索結果の上位表示を目指す上で不利になる可能性があります。
多くの検索ユーザーに自社のウェブサイトを見つけてもらうためには、上位表示が不可欠です。そのため、ウェブサイトの検索エンジン最適化(SEO)は非常に重要になります。SEOとは、自社のウェブサイトが検索結果で上位表示されるように施策を行うことであり、ウェブサイトのコンテンツ、構造、技術的な側面など、さまざまな要素を調整することで、検索エンジンのランキングアルゴリズムに適合するように設計します。効果的なSEO戦略は、ウェブサイトへのトラフィック増加、ブランド認知度向上、収益増加につながる可能性があります。

スマホ対応を実現する2つの方法

スマホ対応を実現する2つの方法

ウェブサイトをスマートフォンに対応させるには、大きく2つの方法があります。
1つは「レスポンシブウェブデザイン」です。レスポンシブウェブデザインは、1つのHTMLファイルで、パソコン、タブレット、スマートフォンなど、様々なデバイスに適応するデザインです。そのため、複数のHTMLファイルを作成する必要がなく、開発および管理コストを抑えることができます。
もう1つは、「マルチデバイス対応」です。マルチデバイス対応は、パソコン用、タブレット用、スマートフォン用と、デバイスごとにHTMLファイルを作成する方式です。そのため、レスポンシブウェブデザインに比べて開発コストは高くなりますが、それぞれのデバイスに最適化されたデザインにすることができます。
ウェブサイト制作初心者の方であれば、開発および管理コストの安い「レスポンシブウェブデザイン」がおすすめです。

レスポンシブデザイン:1つのサイトでマルチデバイス対応

ユーザーが使用するデバイスの画面幅に合わせて、ホームページの表示サイズを自動的に調整するデザイン手法をレスポンシブデザインと呼びます。スマートフォン、タブレット、パソコンなど、様々なデバイスで快適にホームページを閲覧できます。
レスポンシブデザインを採用することで、ユーザーはそれぞれのデバイスに最適な表示を得ることができ、ウェブサイトの利便性を向上させます。さらに、検索エンジンのランキングにおいても有利になる可能性があります。
レスポンシブデザインを実現するには、CSSメディアクエリを使用します。CSSメディアクエリは、デバイスの画面幅や解像度などの条件に基づいて、スタイルシートを適用するための機能です。
例えば、スマートフォン用のスタイルシートは、以下のように定義します。
@media only screen and (max-width: 768px) {
/* スマートフォン用のスタイル */
}
このコードは、画面幅が768px以下のデバイスにのみ、スタイルシートを適用します。
レスポンシブデザインは、現代のウェブサイトにとって欠かせない技術です。ウェブサイトを構築する際は、レスポンシブデザインを採用し、あらゆるユーザーにとって快適なウェブサイトを目指しましょう。

メリット:開発コスト削減、管理の簡素化

レスポンシブデザインを採用することで、多くのメリットがあります。

・様々なデバイスに対応できる
・制作や管理にかかる費用を抑えることができる
・Googleから推奨されている

レスポンシブデザインは、パソコン、スマートフォン、タブレットなど、様々なデバイスに最適化されたページを表示します。そのため、一つのホームページで多くのデバイスに対応できるため、制作コストの削減に繋がります。
Googleは、レスポンシブデザインを推奨しています。レスポンシブデザインを採用したからといって、必ず検索順位が上がるわけではありません。しかし、Googleが推奨するスマホ対応方法であるため、安心して採用できるでしょう。Googleでは、レスポンシブウェブデザインを、実装と維持が最も簡単なデザインパターンとして推奨しています。

デメリット:デザイン調整の難しさ、表示速度への影響

レスポンシブデザインは、あらゆるデバイスに対応する必要があり、個々のデバイスに最適なデザインを追求することは容易ではありません。例えば、スマートフォンに特化したデザインにすると、縦幅の短いノートパソコンでは、コンテンツが大きくなりすぎて見づらくなる可能性があります。そのため、様々なデバイスから見て問題がない範囲内でデザインを調整する必要があります。ただし、デザインにこだわりすぎる必要はなく、適切に調整すれば、どのデバイスでも違和感のないデザインを実現できます。また、スマートフォンでは特定のコンテンツを非表示にするなどの制御も可能です。ホームページ制作初心者にとって、レスポンシブデザインはコスト面からもメリットが大きく、デメリットを上回るでしょう。

別サイト作成:パソコン用とスマホ用で異なるサイト

パソコンとスマートフォンで異なるホームページを用意し、アクセス元のデバイスに応じて適切なページを表示させる方法も有効です。

メリット:デバイス毎に最適化されたデザイン、高速表示

パソコン、スマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスに対応できるデザインをレスポンシブデザインといいます。レスポンシブデザインを採用することで、一つのホームページで複数のデバイスに対応できるため、制作コストを抑えることができます。
Googleはレスポンシブデザインを推奨しており、実装と維持が最も簡単なデザインパターンとして位置づけています。レスポンシブデザインを採用することで、検索順位が必ず上がるわけではありませんが、Googleが推奨していることから、安心して導入できるでしょう。

デメリット:開発コスト増加、管理の煩雑さ

ウェブサイトのデザインにおいて、あらゆるデバイスで快適な表示を実現するレスポンシブデザインは、その汎用性ゆえに、各デバイスに最適化されたデザインを追求するのが難しい側面も持ち合わせています。例えば、スマートフォンに特化してデザインしてしまうと、縦幅の短いノートパソコンなどではコンテンツが大きくなりすぎて、見づらくなってしまう可能性があります。そのため、デザインは、あらゆるデバイスで適切に見えるように調整することが重要です。しかし、デザインに過度にこだわらなければ、通常は問題なく、どのデバイスでも違和感のないウェブサイトを構築できます。また、特定のコンテンツをスマートフォンで非表示にするなど、柔軟な調整も可能です。特に、初めてウェブサイトを作成する場合は、コスト面を考慮しても、レスポンシブデザインを採用するメリットがデメリットを上回ると言えます。

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